たった1枚もらえた開幕式のチケットを同僚にじゃんけんで失ったため(生涯最大の敗戦か)、大画面テレビで開幕式の様子が中継され大勢が集まりそうな場所に向かった。生で見れないなら、それに近いような場所を、というわけだ。「王府井(ワンフーチン)」という北京では有名な繁華街にタクシーで向かう。百貨店らしき建物が多く雰囲気は新宿よりも渋谷に近い。
歩行者天国のような道にかなりの人が集まっている。大きなイベント時によく見かけるハイな気分になって大声を上げている連中があちこちにいる。まだ開幕式まで1時間もあるのに異様な盛り上がりだ。

「I LOVE(ハートマークのなかに書いてある)CHINA」と書かれたTシャツを着ていた若い中国人に話を聞いた(通訳は北京在住の同僚)。「五輪は自分の国に誇りがもてる。ただナショナリズムが過剰になることはよくない」とTシャツから受ける印象とはかなり違う答え。Tシャツは四川大地震のときにボランティアとして働いたときにもらったという。
顔に中国国旗のシールを張って騒いでいる若者集団のひとりにも聞いてみた。「家でテレビを見ているとつまらないので来た。五輪は世界に中国のことを知ってもらう初めての機会になると思う」と、こちらも意外と冷静な答え。騒いでいるけど、みんな結構冷静だったりするのかもしれない。
開幕式のスタートが近づくにつれ「中国加油」との叫び声が増えてくる。「中国加油」とは「中国がんばれ」の意味だ。「油を加える」とは、何かもっと働かされそうな感じがして社会人としてはちょっと素直に受け止められないけれど、日本語的感覚で文句を言ってもしかたがない。
それにしても蒸し暑い。立ってるだけでダラダラと汗が流れてくる。エアコンが効いた部屋にいるよりも、みんな一緒に騒ぎたいということか。いろんな国からマスコミもたくさん来ているし、外国人観光客も大勢いる。
午後8時ちょうどに始まった。一説にあった8時8分08秒はデマだったというわけだ。開幕式自体はさすが国家の威信をかけただけあって派手な演出。花火がこれでもかというぐらいに打ち上げられる。
マスゲームと子供と、その国の歴史と─どこかでみたラインナップだが、まあオリンピックの開幕式は同じようなテーマになりがちなのもしかたないのだろう。
それから歌。中国の「三波春夫」的な存在なのであろう男性歌手と外国人の女性が歌い始めた。
テレビにブッシュ米大統領が映ると、笑いが出てちょっと間をおいて軽いブーイング。プーチン露首相が映ると軽いどよめきが出た。
各国の入場行進が始まったのでオフィスに戻ることにした。朝から働いてクタクタな身体に200以上の国と地域を見る気力はもうなかった。
途中まで地下鉄で行って、プレスセンター行きのシャトルバスが出ているホテルまで行って乗った。後はちょちょっと記事を書いて帰って明日に備えよう。。。。。と思ったらバスが急に止まった。(続く)
(8月8日)

トラックバック
コメントが1件あります。
急に止まったんですか?
- 投稿者 usagi3おそろしー。
早く続きが読みたい!