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2009年08月24日 6:32 pm JST

白紙は信任投票

投稿者 水野文也
タグ: 政治, , , , ,

JAPAN-ELECTION/

衆院選では、白紙で投票箱に投じたら棄権とみなされるのは言うまでもない。表題は、衆院選と同時に行われる最高裁判所裁判官国民審査において、過半数の有権者が用紙に何も記さなかった最高裁判官は罷免されず、信任されることを示す。

政権交代が注目される「立法」やマニフェストで公務員改革が話題になる「行政」に比べ、この「司法」の一大イベントとも言える国民審査、お世辞にも関心が高いとは言いがたい。

裁判員制度が始まり、本来なら国民がもっと関心を向ける必要があると思われるが、現状はお寒い限りである。もともと「司法」自体の注目度が低いと言ってしまえば、それまでかもしれない。それならそれで「司法」自らが、積極的にアピールすべきで、国民審査はそのチャンスになるはず。

ところが、白紙が自動的に信任とみなされるため、結果は信任が圧倒的に多くなる傾向があり、制度自体が形骸化しているとの見方も出ているようだ。

最高裁判所裁判官国民審査法により、罷免したいと思う裁判官に「×」を記すことになっているが、これが最良の審査法なのかと疑問を持つのは、筆者だけだろうか。過去に「×」を付けられた比率が最も高かったのは15%。一覧表に複数並ぶうち両端の裁判官は、心理的に「×」を記されやすく不利──などという話もある。

こうしたテクニカル的な話は別にして、肝心の審査される裁判官の名前を国民のどれだけが知っているだろうか。憲法では任命後初めての衆院選の投票日に国民審査、再審査は10年後に実施するとあるので、投票時に初めて名前を知るケースが大半という感じがする。

裁判官が関与した裁判の判決内容や考え方が、選ぶ基準として重要になるが、新聞の折り込まれている公報だけではなく、これらを知る手立てを充実させる一方で、投票に関しても、信任「○」罷免「×」白紙は棄権と法改正するなど、自動信任をなくして、審査を受ける裁判官により緊張感を持たせる──といった施策が必要ではないか。

以前から、疑問を持っていたところに、今回の国民審査では、新聞各紙に掲載された意見広告が目を引いた。その趣旨は、「一票の不平等」を容認する裁判官に「×」を付ける国民審査権を持っている──という内容。裁判官に緊張感を持たせる運動とみることができる。これが審査結果にどれだけ影響を与えるか注目してみたい。

また、経済の観点からも、業界寄りとの批判もあった司法の判断が覆る判例が目立ってきた現在、経済人やマーケット関係者も、国民審査に真剣に1票を投じることが重要なのではないか。

(写真/ロイター)

6件のコメント

月並みな意見ですが、やはり裁判官に対する興味や知識が一般的に少なすぎるでしょう。
かく言う私も裁判官の名前はあまり記憶にありません。
一応報道でも、~~裁判官が、という形で報道されていますが、いまいち印象には残りませんね。

弾劾裁判制度というのは、司法に対する国民が持つ権利のようなものですが、これが行使されて表面化することはほぼありません。
弾劾裁判自体がまったく無いかと言うとそう言う訳では無く、裁判官が刑法に抵触する行為を行ったり、個人的な社会性が問われる程度のケースも含めれば数える程ですがあります。
政治家に比べればかなり厳格であり、接待を受ける事も厳禁であり、それが原因の一つで罷免されたケースさえあります。
酷い場合は大物政治家との癒着が表面化した事もあったような・・。

裁判員制度という司法における民主化の流れは、国民が裁判官を見る目にどう影響を与えて行くでしょうか。
足利事件の冤罪は記憶に新しいと思いますが、この件は警察への非難には繋がりましたが、各裁判所の判断についてはあまり議論に上がりませんでした。
痴漢等も含めて、疑わしいというだけで冤罪を看過すれば一人の人生を滅茶苦茶にしたのだから弾劾の対象になるのか、それとも法や判例に偏りがあるのでしょうがないと見なされるのか。
これらは現在進行形の課題であり、国民も報道も関心を持ち、考える事を続けなくてはならないでしょう。

- 投稿者 SYO

司法の場でよほどのことが起こらない限り信任されることになるでしょうが、制度自体は残しておくべきでしょう。少なくとも重要な事項で最高裁がおおもめにもめたときには、そのときの裁判官が国民の審判をあおげるような制度なので。現状問題はおこってないからといって制度自体が形骸化しているとまではいえません。

- 投稿者 maverick

立法府のチェック機関として機能しているとは思えないので、毎回、全ての裁判官を罷免にしています。
最高裁の判決内容や棄却内容に関してはネット上から容易に見つけられるので、ここに書き込み出来る環境をお持ちの方であれば、問題ないかと思います。

- 投稿者 NAGI

裁判官の名前を知らない、調べるのが面倒なんですよ。確かに国籍法の改正の問題が発生したとき、何か言わなくっちゃと思いましたが、投票の前頃にはほとんど忘れかけてるんですよ。自動信任でなくすることが、仰るとうり良いと思います。

- 投稿者 山田幸雄

正直、今まで一度も最高裁判官について、判断をしたことがない。だから
当然ながら白紙で出した。大体名前すら見たこと聞いたことがない。
新聞に出ていたといっても忘れてしまったり、見過ごすことが殆どで、判断のしようがなかった。もう少し、判断できる材料を広範囲に提供して欲しい。もっと重要性を啓蒙する必要があると思う。

- 投稿者 じろう

信任、罷免の根拠を判断する事実が、限定的であり、国民にとってわかりにくい。

- 投稿者 alive

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