低価格が生む「ニューファッション」
日本マクドナルドホールディングスの2009年1─9月期の連結営業利益が01年の上場以来最高を記録した。
節約志向でランチ代をカットする風潮がサラリーマンに広がっているところに「コーヒーの無料配布」が実施された。客数や客層の拡大につながったと会社側は説明している。
一方でファーストリテイリングの10月国内ユニクロ事業の既存店売上高は前年比35.7%と大幅に伸びた。低価格路線がここでも消費者の節約志向に合致したといえる。
低価格を志向する消費者の一部で、ちょっとした現象が起きているらしい。ユニクロで買ったTシャツに安い材料で刺繍やパッチワークを施して「自分流」のファッションを楽しむ動きだ。
そうした手芸用品を低価格で販売しているユザワヤは最近、ターミナル周辺に進出し、大型店の撤退したスペースに店舗展開している。
ある金融市場関係者が耳打ちしてくれたことだが、最近のユニクロとユザワヤの出店したケースでは、銀座や新宿のように近くに両店舗があって、実際に先に紹介したようなユニクロの商品を買ってユザワヤの手芸用品も買うような顧客が増えているようだという。
最新の金融情報ほどには、ニューモードへの関心が低い私にとって、こうした若い女性を中心にした新しい動きは、ある意味で新鮮に映る。昔から「ビジネスチャンスは、気づいたところにある」と言われてきたが、今回も「やはり」とうなずいた。
他のビジネスでも、こうしたチャンスは、気づかれずに眠っているような気がする。
(写真/ロイター)
