麻生首相の決断、その結果は?
麻生太郎首相が衆院解散を決断し、総選挙は8月30日に実施されることになった。
12日の東京都議選で自民党が48議席から38議席に10議席減らす惨敗を喫し、同党内には麻生降ろしの機運が盛り上がる兆しもあった。
その機先を制するように、麻生首相は自民党役員と公明党の了解を取り付け、21日ごろに解散するという。
この決断で、自民党内の麻生降ろしの動きは、事実上、封じ込められることになった。「オールマイティー」の内閣総理大臣の権能をフルに発揮したかたちだ。
自民党内には、先の閣僚補充人事で麻生首相の意向が十分に反映されなったとの声が多かった。今回も解散を決断できないまま、政権を投げ出す可能性を指摘する声が広がっていた。
それだけに解散の決断は、ようやく麻生首相の顔が見えた選択と言えるだろう。
だが、問題はその先の展開だ。麻生首相は先の日本記者クラブでの会見で、次期衆院選について「勝てると思う」と語った。
しかし、都議選で示された投票行動からは、明らかな自民離れが見える。残された時間はあと1カ月あまり。まだ、公表されていないマニフェストに基づいて、正々堂々と論戦し、民主党との違いを示して欲しい。
仮に下野することになっても、堂々とした野党の存在が、日本の議会主義の健全性を担保すると思う。日本の成長戦略や官僚制度がどうあるべきか、論争される選挙戦を期待するのは高望みだろうか。
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(写真/ロイター)


